「告白」 xim原 apex博

「自分のFPS人生を振り返って、どこからおかしくなったのかとか、
狂い始めたんだろうとか。苦しかったですね……」

盾使いの少年

悪名高きマウサーになるはるか前、純粋にFPSを楽しんでいた時期が確かにあった。

毎日、学校から帰ってきて、PS3の電源を入れて、死んで、殺して、また死んで……

 

最初に触れたFPSタイトルは「CoD:MW3」中学2年生のときだったか、遊びに行った友達の家で初めて銃を撃つゲームをやった。

最初はオフラインで友達とタイマンするところから始まった。とにかく銃をブッ放すのがおもしろくて、ろくにキルできなかったけど楽しかった。

MW3をするのが楽しくてそいつの家に放課後よくいって、ちょっとうまくなったころに「ちょっとオンライン対戦やってみるか」って言うんでドキドキしながら初めてのオン対戦、INTERCHANGEという崩壊した高速道路の高架下で戦うMAPで3k20d

3キル20デス、キルレに換算すると0.15 文句がないくらいボコボコにされた。でも不思議な昂揚感と初めての1キルの達成感に僕は夢中になった。

 

しばらくあと、親にPS3を買ってもらって中古のMW3をブックオフで買った。そこからはもう自由な時間ができるとずっと遊んでた気がする。

 

僕がMW3で気に入った武器は以外にも銃じゃなかった。

ライオットシールド」メイン武器の代わりに持つ透明な盾で相手の銃弾をはじく能力がある。近接攻撃を繰り出すこともできるけど2回あてないといけないから難しい。

この明らかに初心者向けじゃない武器を好んで使った。それは難しい武器で得た1キルの達成感を味わうためでもあるし、敵の注意をひきつけている間に他の味方が敵を倒すともらえるアシストポイントを稼ぐのがチームプレイって感じがして好きだった。

実際は毎試合のように3~5キル、15デス程度をたたき出す味方にとっては迷惑なプレイヤーでしかなかったのだが、キルレや勝率は気にならなかった。

 

人生を変えた15の秋

最初に戦績を気にしだしたのはゴーストからだったか…

MW3、BO2と、特にキルレや勝率、SPMを意識したりはしなかったと思う。

キルを稼ぎたいと思いだしてMW3では銃も使うようになってキルレは0.8程度になって、BO2では盾を使うのをやめて1.0前後でずっと推移していたと思う。

 

2013年、CoD:Ghostsが発売されるとすぐに買った。そのころには敵の足音を聴くためにヘッドセットを買ってて、立ち回りもMW3のころに比べると待ち、あるいはキャンパーと呼ばれるプレイングスタイルになっていた。

ゴーストではm27というLMGがとにかく強くてそればっかり使ってたような気がする。いつのまにか「FPSしたい」じゃなくて「キルしたい」「勝ちたい」に変わっていた。

強武器、強パークを攻略サイトでお勉強して、消極的な立ち回りでキルレを稼いで…それでもパッドで一番強かったのはこの時だったかもしれない。このときはだいたいキルレが1.6程度、20k0dを達成したマッチもあったし過疎ってた部屋で無双して33k4dを稼いだこともある。

とにかく結果にこだわりだした。

 

 

デュアルショック3の「傷」

ところがゴースト以降、僕はCoDシリーズから遠ざかる。

ジェットパックピョンピョンゲーになったからではない。ゴーストをプレイしだしてから半年ほど経ったころ、デュアルショック3(DS3)の右スティックが誤動作をするようになった。勝手に右を向きだすのだ。

エイムを右スティックでやる性質上、思ったように動かない自分の分身に嫌気がさし、DS3を買い替える金もないしもちろんPS4も買えないのでFPS自体をやめ、パワプロウイイレなど比較的影響の少ないゲームばかりをやっていた。

 

 

キルレ1.3、勝率40%の苛立ち

大学生3年生になった今年の春、珍しくけっこう金があった。

春休みのうちに稼いだ10万円の使い道を考えて「そうだ、PS4を買おう」

もちろんCoD:WW2も買った、久しぶりの過去戦で近未来にウンザリしていたCoDファンは発売前から沸き立っていた。僕も半年遅れで参戦した。

 

何年もFPSをやっていなかったがカンはすぐに取り戻した。最初の10時間で0.8しかなかったキルレが1.0を超えるのにそんなに時間はかからなかった。

いままではTDM(チームデスマッチ)しかやってこなかったが、WW2からはDOM(ドミネーション)というオブジェクションルールにも手を出すようになった。

キルレはどんどん上がっていく。1.1…1.2…1.3…数字が上がっていくのを戦績画面で見るのが楽しみになっていた。しかし、キルレが上がっても気になるのが勝率の数字。

キルはできてもマッチ自体の勝率は40%程度だった。スコアではトップでも試合には負けている、ということが何回も続いた。

DOMはパーティを組んで連携をとるプレイヤーが多く、ソロばかりだった僕には難しい試合が多かった。そもそもずっとTDMばかりやってきた僕はDOMでの立ち回りが分かっていなかったのもあった。そのうち「味方が弱いから勝てないんだ」と自分に言い訳をするのにも限界が来て…

 

 

アイ・アム・モンゴリアン

xim apex」最新のマウスコンバーター

これとゲーミングマウスとゲーミングキーボード。

なんども考えたのは「こんなものを買ってまで勝ちたいのか」ということ…

それでも勝ちたい、どんなことをしても勝ちたい!考えるたびに気持ちは強くなっていって、Amazonの注文確定ボタンを押すまでに1週間もかからなかったと思う。

 

マウサーになってまず最初に思ったのは「キーボード操作が難しい」「エイムは格段にしやすい」

キーボード操作で特に難しかったのはリロードと武器チェンジ。パッドでは右手で行っていた操作を左手で行うこと、WASDという慣れない移動操作も加わって自分の思いどうりのプレイはできなかった。

「ダメだ…やっぱりパッドでがんばるしかないのか…」そう思ったとき、ふとコンバーターにつないでいてもパッドでの操作は可能だったことを思い出した。

「これだ…!」

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左手にパッドを持ち、右手にマウスを持つ。曰く「モンゴリアンスタイル

PCゲーマーからしたらマヌケに見えるかもしれないが、これが結構やりやすい。

左手で今までどおりの慣れた移動操作、右手のマウスで精密なエイムとボタン割り当てによってリロードも武器チェンジもできるように設定した。

 

戦績は急激に改善し、キルレは一気に1.6まで上昇し勝率も上がった。1マッチ100キルも達成し今までにない無敵感が楽しかった。

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「自分が強いこと」この快楽には逆らえない。

こうして僕はマウサーになった。たぶんこれからもマウサーであり続ける。